研究課題/領域番号 |
17K08794
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
実験病理学
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研究機関 | 東京薬科大学 |
研究代表者 |
伊東 史子 東京薬科大学, 生命科学部, 准教授 (70502582)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | TGF-β / 血管新生 / BMP / がん / 難治性血管疾患 / TGF-βファミリー / ミオスタチン / 低酸素 / 脱ユビキチン化酵素 / 血管退縮 / 退縮 / リンパ管新生 / Smad4 / BMP / 血管 / 貧血 / 造血幹細胞 |
研究成果の概要 |
TGF-βファミリーシグナルは正常な血管の発達と維持に必須である。TGF-β/BMPシグナルが成獣マウスの血管の機能調節にどのような役割を明らかにするために、すべてのTGF-βファミリーシグナルを破壊するSmad4のコンディショナルノックアウト(CKO)マウスと、BMPシグナルを遮断するSmad1/Smad5遺伝子改変マウスをVE-Cad-icreERマウスと交配させ、タモキシフェン誘導的に血管・リンパ管内皮細胞で目的の遺伝子を欠損させました。その結果、血管内皮細胞のBMPシグナルはマウスの生存に必須であること、また難治性血管疾患のモデルマウスとして利用可能であることを見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
TGF-βファミリーシグナルの異常は、がんの悪性化や難治性血管疾患と関連している。本研究により作成された遺伝子改変マウスは、TGF-βファミリーシグナルが原因と考えられている難治性血管疾患のモデルマウスとして有益であることが示された。今後これらのマウスの解析から、疾患の発症メカに図鵜や治療法の開発に繋がると期待される。 TGF-βファミリーシグナルの阻害薬として、ペプチド製剤が有効であることが示されたほか、新規抗がん剤の治療標的として脱ユビキチン化酵素素材剤を同定することができた。特異的なTGF-βシグナル阻害剤は様々な疾患に応用できると考えられる。
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