研究課題/領域番号 |
17K08800
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
実験病理学
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研究機関 | 国立感染症研究所 |
研究代表者 |
寺原 和孝 国立感染症研究所, 免疫部, 主任研究官 (50469954)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | HIV / T細胞 / ヒト化マウス / 細胞死 / アポトーシス / パイロトーシス / ネクロプトーシス / CD4陽性T細胞 / ナイーブ / メモリー / 休止期 / 潜伏感染 / Flt3-L / GM-CSF / 制御性T細胞 / Th17 |
研究成果の概要 |
ヒト免疫不全ウイルス(HIV)感染に伴うCD4陽性T細胞数の減少は感染初期においても一過性の細胞数減少がみられるが、誘導される細胞死の特徴や病態形成との関連は未だ明らかではない。そこで本研究では、HIV感染初期ヒト化マウスのCD4陽性T細胞において誘導される細胞死の解析を行った。脾臓CD4陽性T細胞における解析の結果、ウイルス接種後3日目の時点で有意な細胞死誘導が認められた。そして細胞死様式について解析した結果、誘導された細胞死の実態はアポトーシスではなくパイロトーシスやネクロプトーシスを含む非アポトーシス性細胞死であった。以上の結果から、非アポトーシス性細胞死と炎症誘導との関連が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現在世界的に行われている抗HIV療法は、ウイルス複製を抑え込みながら細胞死を抑制するのと同時に、宿主本来の免疫恒常性によってCD4 T細胞数の回復を可能にする。そして、さらなる効果的な治療戦略として、感染早期に誘導される細胞死を防ぐ手段も提案されている。しかしながら、どのような様式の細胞死が誘導されるのかについては明らかになっていない。したがって、本研究で得られた知見は臨床応用に向けた論理基盤を確立する上で意義深いものと考えられる。
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