研究課題/領域番号 |
17K08802
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
実験病理学
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研究機関 | 国立研究開発法人国立国際医療研究センター |
研究代表者 |
高木 智 国立研究開発法人国立国際医療研究センター, その他部局等, 免疫制御研究部長 (10242116)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | アダプター蛋白質 / 疾患関連遺伝子 / 耐糖能異常 / 慢性炎症 / サイトカイン / リンパ球 / 自己免疫 / 糖尿病 / 脂肪炎症 |
研究成果の概要 |
自己免疫性腸炎や1型糖尿病、円形脱毛症、リウマチなどの免疫疾患群に加えて高血圧及び心血管障害にも共通する疾患関連遺伝子としてLnk/Sh2b3の多型が報告され、その作用が注目されている。これまでに骨髄増殖性疾患につながる造血系の知見は蓄積されてきたものの、免疫応答や炎症病態形成での役割については世界的に十分な解析が進んでいない。本研究では、脂肪組織内のNK細胞を含む1型自然リンパ球(Group 1 innate lymphoid cells、 G1-ILC)の活性化制御にLnk/SH2B3が機能しており、脂肪組織の炎症抑制および耐糖能の維持に重要な役割を果たしていることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
Lnk欠損あるいは機能低下は、脂肪組織の免疫細胞活性化による脂肪組織炎症を誘発して耐糖能異常を呈すること、糖尿病発病の閾値を低下させ病態形成に寄与することが考えられる。標的細胞は脂肪組織のG1-ILCであり、今回の知見は、脂肪組織の恒常性維持における新しい制御機構、Lnk/SH2B3依存性のG1-ILC機能と脂肪炎症との関連を明らかにするものである。
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