研究課題/領域番号 |
17K08807
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
寄生虫学(含衛生動物学)
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
有末 伸子 大阪大学, 微生物病研究所, 助教 (00242339)
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研究分担者 |
本間 一 東京女子医科大学, 医学部, 助教 (10617468)
川合 覚 獨協医科大学, 医学部, 教授 (70275733)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
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キーワード | マラリア原虫 / ゲノム解読 / 分子系統樹 / 比較ゲノム / 宿主特異性 / 系統解析 / ゲノム / 宿主転換 |
研究成果の概要 |
アジアに生息するマカクをおもな宿主とするマラリア原虫2種Plasmodium fieldiとP. simiovaleについて新規にゲノムを解読した。マカクを宿主とするマラリア原虫とその近縁種であるヒト三日熱マラリア原虫からなるグループは、短期間に種分岐が生じたために、分岐順序が曖昧であったが、ゲノムレベルの大量遺伝子配列を用いて系統樹推定をおこなうことにより、進化の道筋を高い信頼性で辿ることができた。新規にゲノムを解読した2種にデータベースからのデータを加えた10種間の比較ゲノム解析からは、DBLが宿主特異性に関与する分子の候補のひとつとして挙げられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
マラリアは世界中の熱帯、亜熱帯地域で猛威をふるう感染症であり、毎年約2億人が感染し、乳幼児を中心に40万人以上が死亡する。有効なワクチンはいまだ実用化されてなく、薬剤耐性が生じるために、常に新しい薬の開発が続けられている。創薬やワクチン開発にはゲノム情報が活用されており、新規ゲノムを解読し、情報量を増やすことは創薬やワクチン開発の分野に貢献できる。またマラリア原虫は複雑な生活環をもち、その生命現象の一部しか解明されておらず、ゲノム情報の提供は今後のマラリア研究の発展に大いに役立つものである。
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