研究課題/領域番号 |
17K08813
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
寄生虫学(含衛生動物学)
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研究機関 | 兵庫医科大学 |
研究代表者 |
安田 好文 兵庫医科大学, 医学部, 講師 (50333539)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 免疫記憶 / 訓練免疫 / アレルギー / TSLP / RNA-seq / IL-25 / メモリー様ILC2s / 寄生虫感染防御 / 好酸球性肺炎 / 線虫感染 / 喘息 / パパイン / ダニ抗原 / 卵白アルブミン(OVA) / IL-33 / グループ2自然リンパ球(ILC2s) / 好酸球 / 感染防御・制御 |
研究成果の概要 |
ある種の腸管寄生線虫に感染すると、肺が傷害され、グループ2自然リンパ球(ILC2)が活性化して増加するが、この細胞は寄生虫排除後も肺に残り、次の感染に備えている。今回の研究では、このようなILC2が多く残るマウスではパパインのようなアレルゲンの暴露に対しても強く反応を示すことがわかった。また、残った細胞は単に数が多いだけでなく、強く早い反応性を持ち、異なる遺伝子発現パターンを示すことから、メモリー様ILC2となっていると考えられた。ILC2を活性化するものとしてTSLP、IL-25などの上皮由来サイトカインが知られているが、メモリー様ILC2の誘導にはTSLP、IL-25は必須ではなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
寄生虫感染などによってILC2がメモリータイプになっていると、次の感染などの組織傷害や上皮細胞へのストレスに対して抗原非特異的に応答するため、生体の防御能が亢進することが明らかとなった。一方で、このような強い応答は本来無害なアレルゲンに対しても発揮される恐れがある。IL-33はこのようなILC2の活性化に必須であるが、T細胞を中心とした獲得免疫には必要ではないため、IL-33を標的とした薬剤等はアレルギーなどの過剰な免疫応答の制御に有用であると考えられる。
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