研究課題/領域番号 |
17K08821
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
細菌学(含真菌学)
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
中橋 理佳 (大内田 理佳) 東京大学, 医科学研究所, 特任講師 (80391887)
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研究分担者 |
幸 義和 東京大学, 医科学研究所, 特任研究員 (60345030)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | カチオン化ナノゲル / 経鼻ワクチン / 粘膜免疫応答 / ドラッグデリバリーシステム / 結核ワクチン / 感染症 |
研究成果の概要 |
我々は、これまで多糖プルランとコレステロールからなるカチオン化ナノゲルにワクチン抗原を被覆した世界初の経鼻ワクチンシステムを開発し、肺炎球菌の表面抗原などを用いて、マウス及びサルでその有効性と安全性を確認してきた。本研究では、結核菌抗原を用いた新規の結核経鼻ワクチン開発に取り組む。高い感染防御効果を獲得するために、複数の結核ワクチン抗原候補と種々の粘膜アジュバントの組み合わせによる免疫誘導効果を、マウス経鼻免疫後に抗原特異的なT細胞(Th1)を検出しスクリーニングする。また、ワクチン接種による防御免疫効果をマウスにおける結核菌攻撃試験により検証し成人における結核経鼻ワクチンの実用化を目指す。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
新興再興感染症である結核は、成人においては現行のBCGワクチンが無効であることから、肺炎を併発し、重症化すると死亡を含む重篤な疾病を発症させることが知られているが、成人を対象とした結核に有効なワクチンは未だ開発されていない。結核菌は、上気道から感染し下気道での肺炎を誘導するため、従来の注射型よりも粘膜面に効率よく免疫応答を惹起できる経鼻ワクチンの開発が期待されている。一方、経鼻投与ではワクチン抗原やアジュバントの脳移行などの安全性を配慮する必要もある。そこで、免疫誘導に優れ且つ中枢にも影響しないナノゲルシステムを用いた結核経鼻ワクチンは、最も実用化に近いワクチン候補として期待される。
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