研究課題/領域番号 |
17K08822
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
細菌学(含真菌学)
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
齋藤 良一 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 准教授 (00581969)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | クロストリジウム・ディフィシル / デオキシコール酸 / 芽胞 / 毒素 / ラクトバシラス属 / 環境適応 / 緊縮応答 / トランスクリプトーム解析 / 細胞毒性試験 / 増殖 / トキシン / トランスクリプトーム |
研究成果の概要 |
クロストリジウム・ディフィシル(CD)は国際的脅威となる下痢症等のCD感染症を引き起こす。申請者は、ヒト大腸内で多くを占めるデオキシコール酸(DCA)が濃度依存的にCDの増殖と毒素産生を抑制することを見出した。また、貧栄養下においてDCAはCDの芽胞形成を抑制するが、その機序として芽胞殻構成タンパク質群の機能低下が関わることを明らかにした。また、CDはラクトバチルス・レイチマーニイにより毒素産生、アミノ酸代謝、シグナル伝達、膜輸送等に関わる遺伝子発現に影響を及ぼすことが確認された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
CD感染症は先進国に加え、近年は途上国でも増加が認められるため、世界的に注視すべき重要な感染症である。本研究により、CDの環境適応機構で最も重要な発芽・芽胞形成に関わる生理学的機構や臨床にも有益な毒素産生機構の基盤情報を提供できた。これらの成果は、上記の機構に関わる主要タンパク質の機能解析等を通して、CD感染症の新たな治療戦略や感染対策についても貢献できる可能性を示す。
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