研究課題/領域番号 |
17K08823
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
細菌学(含真菌学)
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
西山 晃史 新潟大学, 医歯学系, 講師 (80452069)
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研究分担者 |
吉田 豊 新潟大学, 医歯学総合研究科, 客員研究員 (40182795)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 結核 / 抗酸菌 / ヒストン様蛋白質 / 天然変性領域 / 結核菌 / 天然変性蛋白質 / 形質制御 / 細菌 / 感染症 / 蛋白質 / 発現制御 |
研究成果の概要 |
抗酸菌HUはヒストン様天然変性領域を有する。本研究では天然変性領域を介した、抗酸菌独自のHU制御機構の解明を目指した。天然変性領域は抗酸菌HUの機能発現に必須であり、各種変異体の解析を通じ、天然変性領域等の構造と機能の関係を明らかにした。また、天然変性領域機能の調節機構の同定を目指した。さらに、複数の抗酸菌種のtranscriptome解析により、HU依存的遺伝子制御を網羅的に決定した。今後更に、抗酸菌HUによるDNA凝集を介した染色体制御とその調節機構の全容解明に勤め、病原性における意義を明らかにする。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
真核細胞のヒストンとは異なり、原核細胞である細菌では天然変性領域を持つヒストン様蛋白質は希であり、その翻訳後修飾を介したエピジェネティクス制御もほとんど報告されていない。本研究において解析した、従来の細菌HUとは全く異なる抗酸菌HU独自の天然変性領域を介したDNA凝集過程、及びその制御機構は、細菌ヒストン様蛋白質による染色体制御に全く新しい概念をもたらすものであり、学術的意義が高い。また、HUは結核菌の必須蛋白質で、重要な病原性の一つである菌の休眠に関与しており、本研究成果は社会的重要度の高い結核(及びその他の抗酸菌症)の創薬など、新規制御法開発に貢献する。
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