研究課題/領域番号 |
17K08829
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
細菌学(含真菌学)
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研究機関 | 長崎大学 (2019) 大阪大学 (2017-2018) |
研究代表者 |
児玉 年央 長崎大学, 熱帯医学研究所, 教授 (20346133)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 腸炎ビブリオ / 3型分泌装置 / effector / gatekeeper / ポタシウムイオン / ゲートキーパー / エフェクター / 下痢原性 |
研究成果の概要 |
多くのグラム陰性病原細菌は、エフェクターと総称される自らのタンパク質を宿主細胞内に注入するために、3型分泌装置を装備し病原性を発揮する。エフェクターを宿主細胞内に直接注入するためには、宿主細胞とのコンタクトを認識し、コンタクトに応じて分泌タンパク質の質と量を調整する必要がある。本研究では、食中毒原因菌である腸炎ビブリオの3型分泌装置の宿主細胞とのコンタクトに応じて分泌制御を行う因子(ゲートキーパー)を同定した。さらに、本菌が宿主細胞内の高濃度のカリウムイオンを感知することで分泌スイッチの引き金を引いていることを見いだした。このように、本研究では病原細菌の宿主細胞認識機構の一端が明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
感染症の蔓延は社会にとって大きな脅威である。病原菌の感染機構を明らかにすることは、感染症の予防法、治療法、さらには感染拡大の制御法を考える上で有用なヒントになる。本研究では、食中毒原因菌の一つである腸炎ビブリオの下痢誘導機構の一端が明らかとなった。本研究で着目した3型分泌装置は多くのグラム病原細菌の共通の病原因子として知られている。したがって、本研究で得られた知見は他の病原細菌の制御法を考える上でも有用な情報となり得る。
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