研究課題/領域番号 |
17K08830
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
細菌学(含真菌学)
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
美間 健彦 岡山大学, 医歯薬学総合研究科, 助教 (80596437)
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研究分担者 |
後藤 和義 岡山大学, 医歯薬学総合研究科, 助教 (20626593)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 二成分制御系 / small RNA / sRNA / 発現調節 / 環境シグナル / 嫌気条件 / VarA/VarA / ArcB/ArcA / Vibrio / RNA結合タンパク質 / Csr / 転写後調節 / 細菌 |
研究成果の概要 |
VarS/VarA二成分制御系は、small RNA(sRNA)の発現調節を介して標的遺伝子の発現を調節する。他の細菌では、sRNAはVarS/VarA制御系のみにより調節されると考えられている。本研究では、Vibrio alginolyticusが保有する4つのsRNAのプロモーター領域にそれぞれ異なるタンパク質が結合することを明らかにした。さらに、sRNA1の発現がArcB/ArcA二成分制御系によって調節されることを明らかにした。本研究の結果から、sRNAは複数の環境シグナルを統合して演算し、多数の標的遺伝子の発現を最適化する演算システムであるというモデルを提唱した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果は、これまでVarS/VarA制御系のみにより調節されると考えられていたsRNAが、複数の環境シグナルを統合して演算し、多数の標的遺伝子の発現を最適化する演算システムであるというモデルを提唱した学術的意義の大変高いものである。また、VarS/VarA-sRNA制御系は細菌の病原因子の発現を調節することから、VarS/VarA-sRNA制御系の各分子を阻害する薬物は病原性発揮阻害薬の候補となり得る。したがって本研究の成果は、新規感染症治療薬の開発にも繋がり得る社会的意義も高いものである。
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