研究課題/領域番号 |
17K08839
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
細菌学(含真菌学)
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研究機関 | 日本薬科大学 (2019) 北里大学 (2017-2018) |
研究代表者 |
渡邉 峰雄 日本薬科大学, 薬学部, 教授 (40279245)
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研究分担者 |
蒲地 一成 国立感染症研究所, 細菌第二部, 室長 (10260275)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 百日咳 / 再興感染症 / バイオフィルム / 莢膜 / 百日咳菌 / 免疫抵抗因子 / ワクチン / 細菌 / 免疫 / Bordetella |
研究成果の概要 |
ほとんどの病原因子を持たないのに百日咳を起こす新型百日咳菌が分離された。この株はヒトへの付着性や、血清抵抗性、食菌抵抗性を持っていたため、この株の病原性にはバイオフィルムや莢膜の形成が重要と考えられた。これを解析するため、新型百日咳菌のバイオフィルムおよび/または莢膜欠損株を作成した。今後、作成した欠損株を使用して、新型百日咳菌の病原性とバイオフィルム、莢膜の関連性を明らかにする必要がある。また、新型百日咳菌を検出する抗体を作成した。これを使用してスクリーニングすることで、臨床分離株における新型百日咳菌の分離頻度を正確に把握できると考えられる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
既存のワクチンは、百日咳菌の病原因子(繊維状赤血球凝集素、百日咳毒素、パータクチン、線毛)から作られている。新型百日咳菌はこれらのいずれも産生しないことから、現行ワクチンは無効である可能性が高い。この研究で得られる結果は、新型百日咳菌を制御できる新型ワクチンの開発につながるものである。 新型百日咳菌のコロニー性状が通常の百日咳菌と同様であり、近年百日咳菌の分離に使用されている血液不含培地上では通常の百日咳菌と見分けが付かない。この研究で開発した抗体を使用してスクリーニングすることで、今まで気づかれなかった新型百日咳菌の分離頻度の正確な把握が期待できる。
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