研究課題/領域番号 |
17K08844
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
細菌学(含真菌学)
|
研究機関 | 国立感染症研究所 |
研究代表者 |
黒田 誠 国立感染症研究所, 病原体ゲノム解析研究センター, センター長 (80317411)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
|
キーワード | Streptococcus / 抗菌ペプチド / 薬剤耐性 / レンサ球菌 |
研究成果の概要 |
小児脳膿瘍から分離されたStreptococcus intermedius TYG1620株の全ゲノム解析の結果、Lanthionine型抗菌ペプチド(仮称インテロシン)の保有を明らかにした。ヒト口腔・咽頭拭い液とTYG1620株を共培養し、メタゲノム解析により増加・不応・減少する菌種が確認された。Streptococcus parasanguinis の解読リード数が顕著に減少し、TYG1620株培養液はS. parasanguinisの増殖を阻害した。TYG1620株は主要口腔フローラを抑制し、生存戦略を有利にしている可能性が示唆された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
鼻腔に常在するStreptococcus intermedius が病原性を発揮するためには、鼻腔常在菌種に競り勝つことが先決と考え、我々はS. intermedius TYG1620が有する抗菌ペプチドに着目してその分子探索および阻害ターゲット特定を実施した。本実験では TYG1620 が Streptococcus parasanguinis, Lactobacillus、Bifidobacterium属に増殖阻害を示すことを明らかにした。病原細菌であるS. intermedius は常在菌と競合して有用な菌種との生存戦略で優位にたとうとしている可能性が示唆された。
|