研究課題/領域番号 |
17K08858
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
ウイルス学
|
研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
定岡 知彦 神戸大学, 医学研究科, 助教 (00435893)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
|
キーワード | 水痘帯状疱疹ウイルス / 弱毒生ワクチン / 弱毒化機構 / 生ワクチン / ウイルス糖タンパク / 弱毒化メカニズム / 弱毒化分子機構 |
研究成果の概要 |
水痘帯状疱疹ウイルスはヒトヘルペスウイルスにおいて唯一ワクチンが存在するウイルスである。このワクチンは臨床分離株親ウイルスを、培養細胞において継続して培養し続けることで得られた弱毒生ウイルスであるが、その弱毒化の機構は明らかでなかった。本研究では最新のウイルスゲノム解読法を用いて、ワクチンウイルスゲノムと、このワクチンウイルスの元となった親ウイルスゲノムを比較することで、ワクチンウイルスの弱毒に関わる新たな遺伝子変異を同定し、弱毒化機構を明らかにした。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、世界中で広く使用されているにもかかわらず謎の多かった、水ぼうそう・帯状疱疹ワクチンの弱毒化機構を一塩基レベルで明らかにした。水痘帯状疱疹ウイルスは多くのウイルス感染症の中でもとりわけ感染力の高いウイルスであるが、このワクチンの効果により水ぼうそうの発症は劇的に抑えられる。しかし時としてこのワクチンウイルスによる病気の発症も報告されており、弱毒化機構を理解した上でのより安全で効果的なワクチン作製が、接種率の向上による本感染症の撲滅につながると期待される。本研究成果により新たな戦略的ワクチン創出への第一歩となる知見が得られた。
|