研究課題/領域番号 |
17K08859
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
ウイルス学
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
内山 圭司 徳島大学, 先端酵素学研究所(次世代), 准教授 (60294039)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 異常プリオン / ソーティリン / エタノールアミン / T0901317 / Liver X receptor / 抗プリオン活性 / プリオン病 / プリオン |
研究成果の概要 |
プリオン感染によりソーティリン発現量が低下するメカニズムの1つとして、ソーティリンとレトロマー複合体との相互作用が制限されているため、トランスゴルジネットワークへのソーティリンの回収が抑制され、リソソームに過剰に流入することでソーティリン発現量が低下していることが示唆された。 また、エタノールアミンやLiver X receptorアゴニスト(T0901317)が、CH25Hの発現上昇を引き起こし、これにより増加する25-ヒドロキシコレステロールが抗プリオン活性を示しソーティリン発現量を回復すること、また、マウスにおけるプリオン感染実験において有意に生存期間を延長することを示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、プリオン感染によるソーティリン発現量低下を回復し、さらに、異常プリオンの減少を引き起こす新規抗プリオン活性物質として、エタノールアミンおよびLiver X receptor(LXR)のアゴニストであるT0901317を同定した。これらはともに、25HCを介して抗プリオン活性を示していると考えられ、今後、25HCの抗プリオン活性発現機構を明らかにすることで、プリオン病に対する新たな治療方策や治療標的が同定されると考えられる。また、LXR活性化が抗プリオン活性を示すことから、LXRをターゲットとした新たな創薬の可能性が示された。
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