研究課題/領域番号 |
17K08860
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
ウイルス学
|
研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
野間口 雅子 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学域), 教授 (80452647)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
|
キーワード | HIV-1 / 同義1塩基置換 / 適応 / Vif / 選択的スプライシング / Vpr / alternative splicing / スプライシング / 変異 / 遺伝子発現 / ウイルス複製 / 変異・適応 / ウイルス / RNAスプライシング |
研究成果の概要 |
HIV-1の遺伝子発現は厳密に制御された過程であり、この過程の崩壊はウイルス複製に大きく影響する。我々は、HIV-1馴化実験・適応研究により、ウイルス複製に必須であるVifタンパク質の発現量調節領域(SA1D2prox)をウイルスゲノム上に同定した。SA1D2prox RNA内では、ステムループ構造(SLSA1)が形成される。変異体解析から、SLSA1のエネルギー安定性が増加すると、vif-mRNA産生量が低下することが分かり、SLSA1構造のウイルス学的意義が初めて明らかになった。さらに、ウイルス学的手法を駆使することで、これまで未同定であったVif発現量調節領域も見出した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
HIV-1 Vifタンパク質は、宿主細胞のウイルス抑制因子APOBEC3タンパク質群と拮抗するため、ウイルス複製に必須である。Vifの発現量や活性の変化は、ウイルス複製を変動させる主な要因の一つである。したがって、Vifの発現量調節機構の解明は極めて重要であるが、様々なHIV-1ゲノム配列や宿主因子群などが関与するため、その機構は非常に複雑である。本研究における詳細なウイルス学的研究により、Vif発現量調節に関与するゲノム領域と構造を明らかすることができた。今後、Vifの発現量調節機構の全貌解明を尚一層進展させ、Vif発現量を介したHIV-1複製制御手法の確立を目指す。
|