研究課題/領域番号 |
17K08868
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
ウイルス学
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研究機関 | 国立感染症研究所 |
研究代表者 |
松山 州徳 国立感染症研究所, ウイルス第三部, 室長 (90373399)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | コロナウイルス / 抗ウイルス薬 / 細胞侵入 / Furin / Coronavirus / infection / エンドソーム / 自然免疫 / プロテアーゼ |
研究成果の概要 |
本研究においては、コロナウイルスの細胞侵入がその後のウイルス増殖に及ぼす効果について検討した。ヒトコロナウイルスHCoV-229Eに加え、他のヒトコロナウイルス、HCoV-OC43、HCoV-HKU1も臨床分離ウイルスは細胞表面のTMPRSS2を利用して積極的に侵入することを報告した。これで我々の仮説「生体内ではヒトコロナウイルスはエンドソーム経路を避ける」ことがが三種のウイルスで確認されたことになる。またエンドソーム経路を通らないウイルスを作るための、カテプシン解列部位変異ウイルスの作成について検討を行ってきたが、今のところカテプシン解列部位の特定に至っていない。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
コロナウイルスの細胞侵入経路、細胞の抗ウイルス効果発現、ウイルスRNAの複製、及びそれらの阻害剤を研究することは、現在アウトブレイクを起こしている新型コロナウイルスを理解する上で、役立つところは大きい。本研究によって既に得られていた知見により、既存薬「シクレソニド」を抗コロナウイルス薬として利用できることが見いだされていた。現在、新型コロナウイルスの治療薬として臨床の場で用いられ、後ろ向きコホート研究が行われている。
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