研究課題
基盤研究(C)
慢性炎症は、メタボリックシンドロームやがんなど多くの疾患と関わることが知られている。しかし、慢性炎症を生じる詳細な機構は、不明な点が多い。我々はI型糖尿病や老化モデルマウスの病態に慢性炎症のシグナル経路が関わることを明らかにした。さらに、細胞老化によりRB依存的に代謝リモデリングが生じ、それが炎症性サイトカイン遺伝子のエピゲノム変化を介して細胞老化随伴分泌現象に影響を及ぼすことを明らかにした。
慢性炎症は多くの疾患と関わることから、それを生じる機構の解明は病態の理解や治療に欠かせない。本研究結果は、細胞老化によって生じる代謝リモデリングから遺伝子発現変化に至る分子機構を明らかにすることで、生活習慣病やがんの促進因子の理解と制御に役立つ。また、エピゲノム解析の目的で開発した新手法は、これまで困難であった単細胞での網羅的なゲノム構造変化を解析でき、本研究のみならず遺伝子の構造制御機構の解明にも有用である。
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すべて 雑誌論文 (6件) (うち国際共著 2件、 査読あり 6件、 オープンアクセス 5件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (3件)
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