研究課題/領域番号 |
17K08883
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
免疫学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
伊勢 渉 大阪大学, 免疫学フロンティア研究センター, 特任准教授(常勤) (70323483)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 抗体 / プラズマ細胞 / 胚中心 / 転写因子 / B細胞 / DNAメチル化 / Tet / IRF4 / 免疫学 |
研究成果の概要 |
1)胚中心B細胞の中からプラズマ細胞の前駆細胞を同定した。この細胞の誘導にはT細胞からのCD40L-CD40を介した強いシグナルと持続的な接着が必要であった。また胚中心B細胞のfate mapping実験を行い、プラズマ細胞は免疫初期・後期の胚中心から継続的に産生されることが明らかとなった。 2)Tet2, Tet3欠損B細胞はプラズマ細胞分化に障害があること、転写因子IRF4を高発現できないことを明らかにした。IRF4遺伝子座にプラズマ細胞特異的かつTet2/3依存性に脱メチル化される領域を見出した。この領域のDNA脱メチル化がIRF4の高発現とプラズマ細胞分化に必要であることが考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
抗体分子は生体に侵入してくるウイルスなどの外来異物を排除するのに必要不可欠な分子である。中でも高親和性の抗体はウイルスなどの中和活性が高く、高親和性抗体をいかに誘導するかがワクチンの成否を握ると考えられている。しかし高親和性抗体を生み出す仕組みは理解されていなかった。本研究では、高親和性抗体が生み出される場である胚中心におけるB細胞・プラズマ細胞の選択機構を明らかにすることができた。またエピジェネティック変化がプラズマ細胞分化を制御する機構も明らかにできた。本研究で得られた成果は効率の良いワクチン開発に重要な知見を与えるものである。
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