研究課題/領域番号 |
17K08885
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
免疫学
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
西嶋 仁 徳島大学, 先端酵素学研究所(次世代), 助教 (60425410)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | Aire / 胸腺上皮細胞 / 負の選択 / 遺伝子発現 / mTEC / RNA-seq / AIRE / 自己免疫疾患 / 1型糖尿病 / Xcr1陽性樹状細胞 / 胸腺髄質上皮細胞 / 免疫学 |
研究成果の概要 |
胸腺はT細胞が自己寛容性と非自己への応答性を確立するのに重要な器官である。胸腺髄質上皮細胞 (mTEC) で発現しているAireは、mTECにおける多様な自己抗原の発現に重要な役割を担う。Aireノックアウトマウスに加えて、Aireを過剰に発現するマウス(huAIREトランスジェニックマウス、3xAireノックインマウス)のmTECの遺伝子発現を解析した結果、Aireの発現量に依存する因子に加えて、AireノックアウトmTECでも、Aire過剰発現mTECでも発現低下する因子を同定した。また胸腺における「負の選択」を解析した結果、Aire過剰発現mTECでも「負の選択」が障害されていた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
自己免疫疾患原因遺伝子Aireの同定によって自己免疫疾患の原因究明は、分子生物学的にアプローチできる研究分野へと一変した。本研究は胸腺髄質上皮細胞 (mTEC) の遺伝子発現プロファイルがAire欠失時とAire過剰発現時でどのように変化するのかをin vivoにおいて解析した。また、AIRE欠失及び、AIRE過剰発現による胸腺における「負の選択」機構を検討して、Aireで発現する遺伝子群との相関性を解析した。すなわち胸腺における「負の選択」に機能するAireのターゲット因子の絞り込みを行った。この結果は、T細胞の自己と非自己の識別が胸腺で如何に教育されるのかを理解するものである。
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