研究課題/領域番号 |
17K08890
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
免疫学
|
研究機関 | 東京女子医科大学 |
研究代表者 |
田中 正太郎 東京女子医科大学, 医学部, 助教 (90380667)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
|
キーワード | オルガネラ調製 / プロテオミクス / マスト細胞 / 分泌顆粒 / 磁性ビーズ / 新規分泌顆粒局在タンパク質 / プロテオーム解析 / セルソーター / アレルギー・ぜんそく / イメージング |
研究成果の概要 |
ヒトの体内に広く分布するマスト細胞は、内部の小器官である『分泌顆粒』にアレルギー症状を引き起こす様々な物質を貯蔵し、アレルゲンに反応してそれらを分泌する。しかしその詳しいメカニズムは明らかでなかった。研究代表者は、研究を困難にしている原因は細胞から分泌顆粒を回収するのが難しいことであると考え、効率的な回収技術を開発した。その結果、この技術を利用することで、分泌顆粒に局在しているタンパク質群(200種)を特定することができた。今後それぞれのタンパク質の機能を明らかにしてゆくことで、分泌メカニズムの解明につながるとともに、新たなアレルギー症状治療法の開発に貢献できるだろう。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
アレルギー症状誘発物質の分泌メカニズムの詳細が明らかでなかったのは、純度の高い分泌顆粒を十分量調製するのが難しく、それに係るタンパク質の同定が進んでいないことが原因であった。研究代表者は抗体を連結した磁性ビーズを利用することで、効率の良い分泌顆粒調製技術の開発に成功した。これによって、分泌に係るタンパク質を特定するための道筋ができた。これによって、分泌のメカニズムが解明されるとともに、花粉症やハウスダストによる喘息、食品アレルギーのアレルギー症状を抑制する治療法の開発に貢献できるだろう。
|