研究課題/領域番号 |
17K08891
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
免疫学
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研究機関 | 東京理科大学 |
研究代表者 |
水田 龍信 東京理科大学, 研究推進機構生命医科学研究所, 教授 (50297628)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | DNase γ / DNase1L3 / CAD / ネクローシス / アポトーシス / cfDNA / NETS / liquide biopsy / DNaseγ / DNase I / liquid biopsy / DNaseⅠ / NET / DNase1l3 / DNase1 / 好中球 / 遺伝子 / 核酸 / 癌 / 細胞 / 免疫学 |
研究成果の概要 |
循環血液中にはCell-free DNA(cfDNA)とよばれるDNAが存在し、腫瘍診断のためのバイオマーカーとして注目されている。我々は、cfDNA の生成に2つのDNA切断酵素、すなわちDNaseγ(別名DNase1L3)とCADが関与することを予想し、それぞれの遺伝子欠損マウスに、アセトアミノフェンあるいは抗Fas抗体を投与し、肝細胞ネクローシスまたはアポトーシスを誘導した。 その結果(i)ネクローシスの際にcfDNAを生成するDNA切断酵素はDNaseγであり、(ii)アポトーシスの際には、CADおよびDNaseγの両方がcfDNAの生成に関与することが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
2つのDNA切断酵素CADおよびDNaseγがcfDNA の生成に関与することが明らかになったことより、酵素の特異性をふまえたcfDNAの評価ならびに精製プロトコールの作製に寄与するものと期待される。また、DNaseγが血流中に漏出したDNAを最初に分解する酵素であることが明らかになったことより、DNAを骨格として形成された血栓の治療に有効であること、またそのような血栓を足場として広がるがん細胞の転移の抑制にも応用できる可能性が示唆された。
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