研究課題/領域番号 |
17K08892
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
免疫学
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研究機関 | 東邦大学 |
研究代表者 |
桑原 卓 東邦大学, 医学部, 准教授 (40385563)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 翻訳後修飾 / リンパ球機能 / アセチル化 / B細胞分化 / アセチル化修飾 / B細胞成熟 |
研究成果の概要 |
インターロイキン-7(IL-7)はB細胞分化に必須のサイトカインである。IL-7刺激は主にリン酸化酵素Jakと転写因子Stat5の活性により伝達される。今回の検討で、IL-7受容体の新しい機能ドメインを見出すことが出来た。本検討と我々の以前の検討を総合して考えると、Stat5のリン酸化による制御だけで無く、アセチル化による調節機構の存在が示唆された。新規機能ドメインにアセチル化や脱アセチル化に関する複合体の関与が想定され、これを明らかにする検討を続けている。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
今回の研究成果は、インターロイキン-7受容体に新しい機能ドメインが存在することを示した。本検討の結果から、このドメインがアセチル化修飾を介した情報伝達系分子の機能調節に関わる可能性が示唆された。免疫系細胞の情報伝達異常は免疫不全や白血病等の疾病に至ることがある。こうした疾患の治療開発へつながる可能性が本研究の成果の意義と考えている。本検討で見出したアセチル化の分子機構の全貌を明らかにすること、免疫系を含めた細胞のライフサイクルにおいて、アセチル化がどの過程にどのように関与しているかを明らかにすることも重要となる。基礎分野にこうした気付きを残せた点でも学問的意義があったと考えている。
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