研究課題
基盤研究(C)
ブタ臓器を用いた腹腔鏡手術手技トレーニングモデルを開発した。参加者は3つのタスク(1: 大動脈周囲の組織剥離, 2: 腎動脈の剥離とヘモロックを用いた血管処理, 3: 腎実質縫合)を行い、トレーニングの録画動画を2名の技術認定医が評価した。医師40名、医学生14名のデータに関して開発したモデルの良好なconstruct validityを確認した。またVirtual reality (VR)シミュレーターを用いて、腹腔鏡下左腎摘除術シナリオのvalidation studyを行った。33名が参加し、VRシミュレーターの良好なconstruct validityを確認した。
ブタ臓器を用いた実践的腹腔鏡手術トレーニングモデルを開発できた。とくにブタ大動脈モデルは、血管周囲組織剥離トレーニングとして極めて有用なモデルであると考えている。参加者の精神労働負荷に関しても手術経験数により差を認めており、本モデルを用いることで修練医の習熟度を手術場の外で多面的に評価可能である。また、VRシミュレーターについて、腹腔鏡下左腎摘除という複雑なシナリオにおいてconstruct validityを確認できた。これらのトレーニング方法を、従来のドライボックストレーニングと生体ブタ腹腔鏡手術トレーニングに組み込むことで、さらに手術トレーニングを拡充できる可能性を示した。
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すべて 雑誌論文 (14件) (うち国際共著 1件、 査読あり 14件、 オープンアクセス 8件) 学会発表 (16件) (うち国際学会 3件)
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