研究課題/領域番号 |
17K08906
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
医療社会学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
瀧本 禎之 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 准教授 (00396699)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 臨床倫理 / 臨床倫理コンサルテーション / 医療倫理 / 倫理的ジレンマ / 意思決定 / 苦情対応 / スーパーバイズ / 臨床倫理教育 |
研究成果の概要 |
臨床倫理コンサルテーションの研修における遠隔のスーパーバイズは、メール形式、オンライン形式共に有効であった。中でも、30分間のオンライン形式のスーパーバイズは、半年後の行動変容を含めて効果が認められた。様々な臨床倫理的なジレンマにおける、医師と一般市民の意識には有意な差が認められることが明らかとなった。特に、生命に関わるようなジレンマの際、一般市民は医師の善行を医師自身よりも重んじていた。このことは、医師の間で過剰な自己決定至上主義が広がっていることを推測させた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
十分な研修制度が整っていない倫理コンサルテーションに対して、遠隔スーパーバイズの有効性が明らかとなり、今後の研修制度の組み立てに寄与するものと思われる。医師と一般市民の、臨床における倫理的ジレンマに対する意識が異なっていることが明らかとなった。このことは、倫理的ジレンマに対して方針を決定する際に、医療者の間で蓋然性に基づいて比較考量を行うと、世間一般の感覚とズレてしまう危険性を示唆している。本研究成果に基づき、ケース毎の一般市民との考え方を参照しつつ、比較考量を行うことによってより蓋然性の高い決定に寄与するものと思われる。
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