研究課題
基盤研究(C)
海外の評価尺度を参考に評価手法、指標設定について実際の記事を用いた一致率および妥当性の検証を行った。例として検査・薬剤・医療機器(TTDD)を対象とした評価に加え、自然災害、震災(例:低線量被ばくの健康影響に関する報道)や予防・検診、ワクチン接種など、患者・当事者にとどまらない話題をも対象とした。「対象集団」「効果およびリスクの定量化」「費用対効果」「見出しの適切性」などを工夫した公衆衛生版指標を試作した。情報の対象や目的によって公衆衛生版とTTDDの評価基準は異なると想定された。地域におけるメディアや図書館司書などを対象とした研修会を実施し、広くヘルスリテラシー教育にも実践可能と考えられた。
医療や健康報道の記事の批判的吟味を通して医療情報の質の向上を目指し、「読み解き方」「伝え方」「受け止め方」について分かりやすい指標「メディアドクター指標」を提示した。「見出しの裏側“Behind the headline”」にある背景や、報道事例をめぐって現状の到達点と課題、研究成果の意義と限界、報道の影響や改善点、患者・市民からみた医療・健康報道の望ましいあり方などについて継続的に議論し、評価や改善への提案に取り入れていることが特色といえる。ご当地版の研修会、セミナーなどを積極的に展開し、地域に提供される医療情報の質における新しい課題を探るとともに、利用者や媒体にとって有益な視点を提示した。
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すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (19件) (うち招待講演 3件) 備考 (3件)
医薬品情報学
巻: 21 号: 3 ページ: 109-115
10.11256/jjdi.21.109
130007772784
Journal of palliative mediceine
巻: Epub ahead of print 号: 6 ページ: 751-765
10.1089/jpm.2017.0481
http://www.mediadoctor.jp/
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