研究課題/領域番号 |
17K08934
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
医療社会学
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研究機関 | 東洋大学 |
研究代表者 |
榊原 圭子 東洋大学, 社会学部, 准教授 (60732873)
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研究分担者 |
山内 英子 聖路加国際大学, 聖路加国際病院, 部長 (50539088)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | がんと仕事の両立 / 合理的配慮 / 職場とのコミュニケーション / 乳がん患者 / 就労継続 / 乳がん / 治療と仕事の両立 / 上司・同僚とのコミュニケーション / 病気の開示 / 支援的な職場風土 / 仕事と治療の両立 / コミュニケーション / インタビュー調査 / がん患者 / 当事者参加型調査 / 就労継続支援 / 従業員と職場のコミュニケーション / 乳がん患者の就労継続 / 職場の合理的配慮 / 従業員と勤務先のコミュニケーション / 職場風土 / 職場の支援 / ダイバーシティ |
研究成果の概要 |
本研究は働く乳がん経験者が、職場の上司や同僚とどのようにコミュニケーションを行い、就労継続のための配慮(=合理的配慮)を得たのかを明らかにすることを目的とした。研究の手法は、インタビュー調査と質問紙調査であった。インタビュー調査は12名の乳がん経験者とその上司10名に対して実施した。その結果、継続就労している患者は周囲に積極的に情報発信をし、それに応えて上司・同僚が支援を行っていた。合理的配慮を得るにはまずは患者からの発信が重要であることが明らかになった。またそのためには、がんについての基本的な知識とがんの罹患について伝えやすい職場の雰囲気・風土が極めて重要であることも明ら かになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
がん患者の継続就労に関するこれまでの研究は、仕事を続ける際の困難を明らかにするものがほとんどであり、継続就労に何が必要なのかを検討した研究は少ない。本研究は、就労継続のためには、乳がん経験者からの職場の上司・同僚に対する情報開示が重要であり、それに応える形で合理的配慮が実現すること、そして情報開示のためには、職場のメンバーが、がんに関する基本的な知識を有し、職場で情報開示しやすい雰囲気があることが極めて重要であることを明らかにした。これはがんと就労継続に重要な要件を明らかにしたという学術的意義と、働く女性が増加する中で、がんの治療と就労継続という現場での課題に応える社会的意義もある。
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