研究課題/領域番号 |
17K08940
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
医療社会学
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研究機関 | 西九州大学 |
研究代表者 |
横尾 美智代 西九州大学, 健康栄養学部, 教授 (00336158)
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研究分担者 |
宮城 由美子 福岡大学, 医学部, 教授 (20353170)
早島 理 龍谷大学, 公私立大学の部局等, 研究員 (60108272)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 予防接種 / ワクチン / 地域共同体 / 感染症 / anti vaccine / グループワーク / 予防接種教育 / 感染症教育 / グループインタビュー / リスクコミュニケーション / 地域 |
研究成果の概要 |
第二次世界大戦後、我が国の衛生環境の改善、医療水準の高さ、予防接種等により乳幼児死亡率は世界トップレベルの低水準に到達した。乳幼児の保健・医療体制は盤石である一方、児への予防接種に消極的な保護者も現れるようになった。ところが、2019年にCOVID-19が世界的に流行、人々にワクチンの重要性を再認識させることになった。しかし同時に人々に過剰な負担をもたらした。例えば、人権や差別の問題が浮上した。SNS上ではワクチンに対する批判的な発言を行う集団も確認されるようになった。予防接種は医学的な効果、公衆衛生学的な集団免疫、さらに法学的側面から検討が必要であると考えられる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
世界的なCIVID-19の突発的感染流行により、COVID-19の臨時予防接種が広く実施された。接種は「個人」の問題として取り扱われ、「集団」への対応は人権の尊重や差別への注意喚起等が叫ばれるのみで、集団防御や助け合い等という言及はあまり見られなかった。予防接種に否定的な一部の集団は街頭での広報、デモ行進等が展開等がSNSでも広く紹介され、多くの人々が知るところとなった。従来、予防接種はリスクコントロール、リスクマネジメントという語句で説明されてきたが、リスク以外でも社会全体の責務と個人の権利のジレンマがある。自児への接種は、努力義務、子の権利に加えて義務衝突という視点の重要性が示唆された。
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