研究課題/領域番号 |
17K08966
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
応用薬理学
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研究機関 | 日本歯科大学 |
研究代表者 |
大越 章吾 日本歯科大学, 新潟生命歯学部, 教授 (70231199)
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研究分担者 |
石川 博 筑波大学, 医学医療系, 研究員 (30089784)
松田 康伸 新潟大学, 医歯学系, 准教授 (40334669)
廣野 玄 日本歯科大学, 新潟生命歯学部, 准教授 (80386268)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
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キーワード | 歯髄細胞 / 間葉系幹細胞 / 肝細胞 / 歯の細胞バンク / 再生医療 / ヒト細胞特異的PCR / テーラーメイド医療 / 劇症肝炎 / ヒトDNA特異的PCR / 歯髄幹細胞 / 薬剤毒性スクリーニング / テーラーメード医療 / 歯髄バンク / 重症肝障害 / 動物モデル / 薬剤スクリーニング / 脱落歯 / 人工バイオ肝臓 |
研究成果の概要 |
抜去歯から歯髄組織を分離し、Activin AとFGF、HGFを培地に加えると間葉系細胞は多角形の肝細胞の形態に類似した細胞に分化した(Hepatocyte-like cell:HLC)。この細胞はアンモニアを尿素に転換し、肝細胞特異的転写因子HNF-4の発現を認めた。次にラット肝障害に、尾静脈からHLCを投与した結果、肝障害の程度が抑制された。更にヒトDNAをラットDNAから判別するPCRのプライマー配列を用いた特異的PCRによって、正常ラット門脈内に投与した歯髄MSC由来肝細胞のラット肝内の量的動態を明らかにすることができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本歯科大では主に抜去歯歯髄の間葉系幹細胞を保存し、将来疾患に罹患した時に、この細胞を再生医療の細胞資源として利用する”歯の細胞バンク”の運用が行われている。この実験の学術的意義は、歯の細胞が肝細胞に分化することができるという細胞分化の多様性を示したことにある。また社会的意義は、実際に運用されている歯の細胞バンクの細胞を実際に臨床応用できる道筋を示したことにある。これによって細胞バンク事業が現実性を持って未来のテーラーメイド医療に役立つ可能性がでてきた。
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