研究課題/領域番号 |
17K08981
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
病態検査学
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
本田 孝行 信州大学, 学術研究院医学系, 教授 (80238815)
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研究分担者 |
松本 剛 信州大学, 医学部, 助教(特定雇用) (70600518)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 白血球 / 左方移動 / 桿状核球 / 好中球 / 細菌感染症 / 感染症 / 診断検査 / 重症度判定 |
研究成果の概要 |
細菌感染症の診療では、正確かつ迅速な診断が求められるが、臨床で細菌感染症の指標として使用されているCRPやプロカルシトニンは、非感染性の疾患でも炎症があれば陽性になるため、正確性に欠ける。これに対して、好中球の左方移動(桿状核好中球数の割合上昇)は細菌感染症に対してリアルタイムに変動するため、細菌感染症の診断と病状把握に利用できる可能性がある。左方移動が細菌感染症の診断に有用か検証するため、救命救急センターに入院した300症例を対象に解析を行った。その結果、感染症群と非感染症群では感染症群のほうが有意に桿状核球の割合が高く、ROC解析でも桿状核球が感染症診断に有用であることが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
細菌感染症、特に致死率の高い敗血症では、早期の診断と治療開始が重要である。近年様々なバイオマーカーが利用されているが、使い分けや結果の解釈に迷うことがあり、さらには専用の測定機器が必要で、どの医療機関でも利用できるわけではない。それに対して桿状核好中球は、体内に侵入した細菌に対する反応そのものを見ており、さらには特殊な測定機器がなくても検査が実施できるため、感染症診断と病態把握に有用であると考えられる。
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