研究課題
基盤研究(C)
バセドウ病患者の血液中に存在する甲状腺を刺激する自己抗体(TSAb)がバセドウ病の病因である。バセドウ病の新たな治療法を直ちに人で試すことは難しいため、体外で検討する方法が必要となる。そこで、バセドウ病患者の血液中のリンパ球を培養し、培養液中でTSAbを検出できるかを高感度の測定法で調べた。TSAbの指標となるサイクリックAMPの増加を培養液中で確認できた。
これまでは、バセドウ病患者の血液中のリンパ球を培養しても培養液中に甲状腺を刺激する自己抗体(TSAb)を検出できなかったため、バセドウ病の新たな治療薬の候補を体外で検討することはできなかった。今回の研究で、十分ではないもののTSAbの指標となるサイクリックAMPの増加を培養液中で確認できたため、将来、体外の検討でTSAbの産生を抑制できた治療薬のみを人で投与することができるようになると期待される。
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すべて 雑誌論文 (9件) (うち国際共著 6件、 査読あり 9件、 オープンアクセス 1件)
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