研究課題/領域番号 |
17K08993
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
病態検査学
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研究機関 | 東京薬科大学 |
研究代表者 |
渡部 琢也 東京薬科大学, 生命科学部, 教授 (30297014)
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研究分担者 |
佐藤 健吾 東京薬科大学, 生命科学部, 助教 (70549930)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
中途終了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 動脈硬化 / ペプチド / バイオマーカー / 循環器 / 内科 / 蛋白質 / 生理活性 / 臨床 |
研究実績の概要 |
本研究は、植物由来の新規タンパク質であるOsmotin、並びにヒト新規ペプチドであるChemerin-9、Legumain、β-Endorphin、Lipocalin-2の動脈硬化制御作用を世界で初めて明らかにするため、細胞および動物実験の両面から検証した。 1. ヒト血管細胞を用い動脈硬化制御作用をin vitroで検証: 動脈硬化の主要現象である内皮細胞の炎症、マクロファージの泡沫化、平滑筋細胞の遊走に対して、OsmotinとChemerin-9は抑制的に働いたが、Legumain、β-Endorphin、Lipocalin-2は促進的に働いた。 2. 動脈硬化モデル動物への投与にて動脈硬化制御作用をin vivoで実証: アポE欠損マウスに浸透圧ポンプを用い4週間、OsmotinまたはChemerin-9を投与したところ、大動脈における動脈硬化病変の進展を有意に抑制できた。一方、Legumain、β-Endorphin、Lipocalin-2をそれぞれアポE欠損マウスに同様に投与したところ、大動脈における動脈硬化病変の進展を有意に促進させていた。 以上から、OsmotinおよびChemerin-9は動脈硬化に対する治療薬に有用であることが判明した。一方、Legumain、β-Endorphin、Lipocalin-2に関しては、各々の受容体拮抗薬が動脈硬化の治療に役立つと考えられた。
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