研究課題/領域番号 |
17K09002
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
病態検査学
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研究機関 | 国立研究開発法人国立循環器病研究センター |
研究代表者 |
吉原 史樹 国立研究開発法人国立循環器病研究センター, 病院, 部長 (70393220)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 心腎連関症候群 / 急性腎障害 / 尿バイオマーカー / 利尿薬反応性 / 循環器・高血圧 |
研究成果の概要 |
急性心不全は呼吸苦や全身浮腫を来し、適切な治療が実施されなければ死に至る病である。高齢化に伴う心不全患者の増加はわが国の社会問題のひとつである。急性腎障害は急性心不全に合併し易く、心不全治療を困難にする重要な要因のひとつである。今回我々は、急性腎障害を合併した急性心不全患者が重症化する際の関連因子を検討した。利尿薬の反応性(単位投与量当たりの尿量)や右心房と右心室を隔てている三尖弁の逆流の程度、尿中バイオマーカーの検討を実施した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
急性腎障害を合併した場合、どういう特徴を持つ患者が重症化の危険性が高いのかを知ることが出来れば、適切な治療方法を選択する上で重要な情報に成り得る。利尿薬の反応性(単位投与量当たりの尿量)が低く、三尖弁の逆流の程度が大きい患者群で重症化リスクが高いことを明らかにした。また、血中B型ナトリウム利尿ペプチド濃度が高く、心臓カテーテル治療後の尿中L型脂肪酸結合蛋白レベルが高い患者群は、腎障害を合併し易いことを同定した。さらに尿アドレノメデュリンレベルも低K血症と関連を有し上昇することを同定した。今後は如何なる治療介入が心不全の重症化や腎障害の進行を抑制するかを明らかにすることが必要である。
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