研究課題/領域番号 |
17K09034
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
疼痛学
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研究機関 | 高知大学 |
研究代表者 |
池内 昌彦 高知大学, 教育研究部医療学系臨床医学部門, 教授 (00372730)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 人工関節置換術 / 術後痛 / 疼痛行動 / 人工関節 / 疼痛 / 遷延性術後痛 / 術後遷延痛 / *術後遷延痛 / 酸感知機構 / 関節痛 / 神経科学 / 薬理学 |
研究成果の概要 |
人工関節置換術後の痛みは強く、術後回復が遅れるだけではなく遷延性術後痛の一因である。術後急性痛および遷延痛のメカニズム解明を目的に新たに人工関節置換術モデル動物を作成した。ラットの大腿骨頭を独自に開発した人工股関節で置換して術後疼痛を行動学的に評価した。人工関節置換群では術後経時的に疼痛行動は改善し術後6週目には術前と同じレベルまで戻っていた。また、後根神経節細胞に発現するCGRP陽性細胞は、コントロール群と比較して人工関節置換群で有意に低値であった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
一般に人工関節置換術は術後成績の優れた治療法で、術後痛みから解放されると認識されている。しかし、実際には術後痛は非常に強く、術後回復の妨げになるだけでなく遷延性術後痛の一因となる。術後痛の原因の詳細は不明であり、対症的に消炎鎮痛剤が処方されているが無効なことが多い。本研究で確立した人工関節置換術モデル動物によって、術後の急性痛および遷延性術後痛の発症機序の解明が進み、その治療および予防法が確立できれば、多くの患者にとって福音になることが期待される。
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