研究課題/領域番号 |
17K09043
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
疼痛学
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
坪井 美行 日本大学, 歯学部, 講師 (50246906)
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研究分担者 |
浅野 正岳 日本大学, 歯学部, 教授 (10231896)
奥村 雅代 松本歯科大学, 歯学部, 講師 (10362849)
三枝 禎 日本大学, 松戸歯学部, 教授 (50277456)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | A神経線維 / QX-314 / フラジェリン / 神経障害性疼痛 / Aβ神経線維 / 末梢神経 / 伝導ブロック / 疼痛 |
研究成果の概要 |
QX-314(Q)はリドカインの誘導体であり、Na+チャネルに結合して神経伝導をブロックする。Flagellin(F)は、Toll-like受容体5のリガンドである。近年、マウスにおいてQ/F溶液がAβ神経線維を選択的に遮断することが報告されている。本研究の目的は、ラットにおいてQ/F溶液が伝導に及ぼす影響を詳細に調べることとした。 麻酔下で、大腿レベルで坐骨神経を電気刺激し、後根神経から複合活動電位を記録した。最初に、Aβ線維が投与量および注入速度依存的に遮断された。しかし、最終的に他の神経もブロックされた。これらの結果は、Q/F溶液の使用法に対してさらなる工夫を必要とすることを示唆している。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
神経、特に末梢神経が障害されたときに疼痛が発症する(神経障害性疼痛)。その疼痛は、正常時には無害な(低閾値)機械刺激により激烈な痛みが生じるアロディニアを主症状とする。低閾値機械刺激情報はAβ神経により伝導される。QX-314(Q)はリドカインの誘導体であり、Na+チャネルに結合して神経伝導をブロックする。Flagellin(F)は、Toll-like受容体5のリガンドである。Q/F溶液投与は、最初にAβ神経を容量依存性にブロックすること、神経障害モデル動物の閾値の上昇(痛くなる刺激の強さが大きくなる)が示唆され、その投与法の工夫をすればアロディニアに対する治療となることが期待できる。
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