研究課題/領域番号 |
17K09046
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
疼痛学
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研究機関 | 近畿大学 |
研究代表者 |
川畑 篤史 近畿大学, 薬学部, 教授 (20177728)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 疼痛の発生・増強機序 / RAGE / HMGB1 / 末梢神経障害 / 内蔵痛 / 薬理学 / HMGB1 / 薬学 / 疼痛 / 神経 |
研究成果の概要 |
RAGEを標的とする難治性疼痛治療薬のシーズを開発するため、神経障害性疼痛および内蔵痛の動物モデルを作成して既存のRAGEの有効性を確認した。ついで、中分子量ヘパリニルフェニルアラニン(MMWHI-F)がRAGEを選択的に遮断し難治性疼痛を抑制することを証明した。さらに、インシリコ解析により同定した低分子化合物がAGE-RAGE bindingを阻害することを証明し、新規RAGE拮抗薬開発のためのシーズになりうることを示唆した。以上、本研究によって高分子および低分子RAGE拮抗薬が痛みの治療に有用であることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまでに、アルツハイマー病の予防・治療を目的とするいくつかのRAGE拮抗薬の開発が試みられてきたが、まだ臨床応用には至っていない。本研究では、RAGEが難治性疼痛の治療標的分子になりうることを証明して、高分子および低分子のRAGE拮抗薬のシーズを得ることができた。現在、モルヒネ、プレガバリンなどが効かない難治性慢性疼痛を訴える患者が多数存在することを考慮すると、今回得られた知見は社会的にもインパクトのあるものであると考える。
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