研究課題/領域番号 |
17K09049
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
疼痛学
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研究機関 | 川崎医科大学 |
研究代表者 |
西江 宏行 川崎医科大学, 医学部, 講師 (20379788)
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研究分担者 |
永坂 岳司 川崎医科大学, 医学部, 准教授 (30452569)
中塚 秀輝 川崎医科大学, 医学部, 教授 (70263580)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 慢性痛 / miRNA / 侵害受容性痛 / voxel based morphometry / chronic primary pain / VBM / 特発性慢性痛 / 遺伝子解析 / 認知行動療法 / ゲノム / マイクロアレイ / 神経科学 |
研究成果の概要 |
Chronic primary pain(CPP)のバイオマーカー(BM)を探索するためCPPと人工股関節置換術(THA)、健常群の3群について調査した。頭部MRIを利用したvoxel based morphometory(VBM)と採血でのmiRNAを解析した。cfDNAの解析は、サンプル量、リソースの問題で実施しなかった。VBMではTHA前後で左頭頂弁蓋が減少した。miRNAは11のmiRNAについてRT-PCRを行った。THA術前に発現量が低く、術後に増加したのがあった。これは侵害受容性痛のBMとなりうる。CPPの診断には、侵害受容性痛のBMを探索して除外診断とするのが合理的である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
痛みの客観的評価は困難である。よって一次性慢性痛(CPP)と呼ばれる原因不明の痛みは、誰からも理解されず、患者には深刻な状態である。そこでCPPのバイオマーカーを探索した。比較対象として、明らかに侵害受容性痛が存在する人工股関節置換術(THA)を受ける患者を選択した。その結果、CPPは現段階の解析では明らかなバイオマーカーが指摘できないが、THA群についてはバイオマーカーとなりえるmiRNAが存在する可能性があった。CPPの診断のために、そのmiRNAを測定することで、侵害受容性痛を否定して除外診断ができる可能性がある。また、THAを受ける患者でも手術適応判断を正確にできる。
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