研究課題/領域番号 |
17K09057
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
医学物理学・放射線技術学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
鈴木 雄一 東京大学, 医学部附属病院, 診療放射線技師 (70420221)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | g-ratio / ミエリン / 髄鞘 / MRI / 白質 / MTsaturation / NODDI / tractography / 脳疾患患者 / g-raio / 軸索 / 腫瘍鑑別 / DKI / 脳・神経 / 解剖学 / 脳神経疾患 |
研究成果の概要 |
神経伝達速度や髄鞘化の指標であるg-ratioをMRIで画像化した。先行文献より簡便に画像化する方法を用いたが、定量値は先行文献とよく一致した。 右利き健常人において、運動神経、言語関連神経白質の特徴を調べた。前者では左右大脳半球間で違いは認められなかったが、後者は有意な差が得られた。g-ratioは左脳側が低値となり、右脳側に比べ軸索容量が少ないか、ミエリン容量が多いことが示された。脳疾患患者でg-ratioを求めた。計算途中で得られる2種の定量値を組み合わせることで脳腫瘍鑑別能向上が示唆された。また腫瘍近傍の白質において、定量値はいくつかのパターンを示し、腫瘍による特徴の差が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
臨床MRIを用いて、かつ通常臨床の検査時間で非侵襲的に脳内白質の神経伝達速度や髄鞘化の指標であるg-ratioを計算、画像化することができた。結果、脳神経の中でも日常生活に重要な運動機能を司る運動神経と言語関連神経の左右差や特徴を把握できるようになった。また、g-ratioを算出する過程で用いる定量画像を複数組み合わせることで、脳腫瘍鑑別こ寄与できる可能性が示唆された。加えて脳疾患患者の白質に関して、定量値はいくつかのパターンを示し、疾患による特徴の差が示唆された。 今回の研究から、既存MRIでは画像化できなかった脳内白質情報や脳腫瘍性状情報を得られることが可能となった。
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