研究課題/領域番号 |
17K09060
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
医学物理学・放射線技術学
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
小野口 昌久 金沢大学, 保健学系, 教授 (30283120)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
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キーワード | 心臓動態ファントム / 心電図同期心筋SPECT / 心機能 / 心筋SPECT / SPECT装置 / 心筋血流 / 位相解析 / 心電図同期 / 標準化 / 精度管理 |
研究成果の概要 |
心電図同期心筋血流シンチグラフィによる心機能精度管理を目的に,人体類似型三次元心臓動態ファントムを開発した。本ファントムは心臓部と機動部から成り,心臓部の構造は心内膜と心外膜を模擬した2重構造とした。心筋モデルは,小心臓,正常および病態モデル(HCM,DCM)の三種類を構築した。機動部は心室および心筋用シリンジを独立させることで,心室容積および心筋壁厚を可変することができる。体幹部は楕円体で,肝臓胆嚢ファントムを任意の位置に装着することで,肝臓胆嚢からの散乱線の影響も評価可能となった。人体類似型三次元心臓動態ファントムは,様々な心筋モデルの心機能評価ができ,心機能精度管理が可能となった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
心内膜と心外膜を模した特殊二層ゴムによる心臓部の開発により,心筋壁厚,左室容積および壁運動など,簡便に人体の心筋状態を忠実に再現でき,正常心筋,虚血心筋,心筋症など臨床病態に近い形で撮像が可能となった。また,心臓部の心筋壁内に欠損部の装着が容易であるため,従来の心筋血流欠損(広さや深さ)状態と同時にその領域の心筋壁運動異常を簡便に評価できると同時に,心筋壁の厚さ,左心室容積,左室駆出分画などの理論値が予め分かっているため,基準となる心機能画像と定量値の比較から自施設のデータを正当に判定でき,さらには心電図同期心筋SPECTの心機能精度管理および心機能解析(定量値)の標準化が期待できると考える。
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