研究課題/領域番号 |
17K09067
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
医学物理学・放射線技術学
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
内山 良一 熊本大学, 大学院生命科学研究部(保), 准教授 (50325172)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | アルツハイマー型認知症 / 遺伝子 / MR画像 / コンピュータ支援診断 / Radiogenomics / 認知症 |
研究成果の概要 |
遺伝子検査と画像検査の統合解析による次世代型コンピュータ支援診断を構築した.アルツハイマー型認知症(AD)の関連遺伝子であるAPOEの型に応じて,軽度認知障害やADの病変の形成過程が異なることを明らかにした.個人の遺伝型を考慮した読影を行うことで早期にADを検出することが可能になる.また,各年代の正常脳のMR画像から固有空間を作成し,固有空間上で正常とADを鑑別する手法を開発した.これによって,正常老化の影響を考慮した脳萎縮の程度を定量評価することが可能になった.この手法は,脳萎縮を低次元固有空間で表現するため,脳の特定部位に関心領域を設定することなく,多重検定問題を回避できる特長がある.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
遺伝子検査と画像検査の統合解析による次世代型のコンピュータ支援診断の新しい概念の研究を構築した点で学術的意義は大きい.この新しい概念は,認知症以外の他疾患にも適用可能であり,関連分野の進展に貢献できる.遺伝学的検査によって個人の遺伝型が特定できれば,認知症になりやすい患者群を特定することができる.そのような患者群は,発症を早期に発見するために,定期的な検査が行われるであろう.定期検査の際に,その患者の遺伝型に関係する画像特徴の変化(脳萎縮)が特定できれば,その変化に注目して読影を行うことができるため,現在よりも早期に病気を検出できる可能性が高く,社会的意義も大きい.
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