研究課題/領域番号 |
17K09077
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
医学物理学・放射線技術学
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研究機関 | 国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構 |
研究代表者 |
生駒 洋子 国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構, 放射線医学総合研究所 分子イメージング診断治療研究部, 主幹研究員(定常) (60339687)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | ダイナミック造影MRI / 薬物動態解析 / 血行動態 / クラスタリング / 前立腺腫瘍 / 特徴量抽出 / 生体生命情報学 / 機械学習 |
研究成果の概要 |
ダイナミック造影MRIを用いた腫瘍の血行動態の定量評価では、薬物動態解析の煩雑な計算が必要で定量精度も低く、実用的な解析法は確立されていない。そこで本研究では、従来の血液入力関数の代わりに筋肉を参照領域として用いる参照領域法を提案し、シミュレーションにより従来法より高い精度で血行動態パラメータが定量できることを示した。また、クラスタリング技術を用いることで、参照領域を自動的に抽出することもできた。これらの解析を汎用PC上で簡単な画面の操作によって行えるソフトウェアを開発し、前立腺腫瘍の造影MRIデータに応用したところ、腫瘍部位での血行動態の上昇を視覚的・定量的に評価することができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、ダイナミック造影MRIを用いた簡便かつ高精度な血行動態の定量法を確立し、その解析を汎用PC上で行うためのソフトウェアを開発した。本研究で開発した解析ソフトウェアでは、煩雑な作業や複雑なパラメータのセッティングを要しないため、薬物動態解析の経験が少ない臨床医や研究者でも使いやすく、臨床画像診断および臨床研究への普及が期待される。さらに、提案法により得られる血行動態パラメータを指標として用いることで、将来的には腫瘍の診断能向上や治療効果判定にも役立つものと期待される。
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