研究課題/領域番号 |
17K09079
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
医学物理学・放射線技術学
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研究機関 | 福井県立病院(陽子線がん治療センター(陽子線治療研究所)) |
研究代表者 |
前田 嘉一 福井県立病院(陽子線がん治療センター(陽子線治療研究所)), 陽子線治療研究所研究部門, 研究員(医学物理士) (70448025)
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研究分担者 |
佐藤 義高 福井県立病院(陽子線がん治療センター(陽子線治療研究所)), 陽子線治療研究所研究部門, 研究員(医師) (10464067)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 陽子線がん治療 / 粒子線がん治療 / 画像誘導放射線治療 / 臓器移動 / インターフラクショナル移動量 / 適合治療 / 陽子線治療 / 前立腺がん治療 / 陽子線適合治療 / 同室CT画像誘導装置 / 医学物理学 / 陽子線治療計画 / 前立腺治療 / インターフラクショナル移動 / 放射線影響 / 深層学習 / 画像誘導法 / 同室CT / 陽子線飛程 / 粒子線治療学 / 適合放射線治療 |
研究成果の概要 |
鋭いブラックピークによる線量分布を利用した陽子線がん治療はがん部の画像誘導法と照射法の研究が重要である.本研究は画像誘導で取得したCT画像を解析し治療期間に生じる病巣部や正常組織の移動による線量分布変化を調べ最適な照射法の検討をした.前立腺がん治療では約1500セット(40症例)の画像を解析し、がん部(前立腺、精嚢)と正常組織(直腸)を調べた.前立腺と直腸の境界を画像誘導の参照領域にすることでがん部の線量を維持し直腸線量を抑えた治療が可能だが、約3割の症例で直腸変形による過線量が示唆された.治療開始から10日以降に照射計画を適合することにより、直腸線量を抑えた治療が可能であることが示唆された.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ブラックピークによってがん部に線量を集中し正常組織の線量の低減を図る陽子治療では、体内のがん部の日々の位置を正確に把握する画像誘導技術と、位置や臓器変化に追随する適合照射法の確立が今後の重要課題である.本研究はCT画像誘導装置による陽子治療で取得した日毎のCT画像を利用して臓器変化による陽子線量分布の影響を評価し、この課題に基礎データを提供する.特に前立腺がん治療において、がん部の前立腺や正常組織の直腸の線量の照射状態を示す定量化方法やその基礎データは、現在建設が進んでいるCT画像誘導装置と適合照射が可能なスキャニング照射法を備えた施設において適合治療を実現するための基礎的な報告となる.
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