研究課題/領域番号 |
17K09080
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
疫学・予防医学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
岡本 道子 東北大学, 医学系研究科, 助教 (10593981)
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研究分担者 |
Dapat Clyde 東北大学, 医学系研究科, 講師 (10733826)
斉藤 繭子 東北大学, 医学系研究科, 准教授 (20598031)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | エンテロウイルスD68型 / 血清抗体 / 血清抗体価 / ELISA抗体 / 中和抗体 / ELISA / 中和 / ウイルス / 感染症 |
研究成果の概要 |
EV-D68はClade A-Dの遺伝子型に分類される。フィリピンではClade Bの流行が数年おきに見られ、2017年以降Clade Dの検出が増加している。 2014年から2017年に急性呼吸器感染症小児から検出されたClade BとClade Dの分離ウイルスを抗原として同研究の血清の抗体価を測定した。 期間全体での抗体価は繰返し流行するClade Bが高値を示したが、Clade Dの流行後にはClade Dの抗体価がClade Bを上回っていた。しかし、Cladeに関わらず流行前には抗体価が低下することから、地域における小児の抗体の減少が流行に関与している可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
EV-D68の2つの遺伝子型のウイルスを用いて、地域における小児の抗体保有状況の推移を継続的に測定した研究である。2つのウイルス抗原は同じ血清型でありながら異なる推移を示したことから、遺伝子型間の抗原性が同一ではないことが示唆された。EV-D68は呼吸器疾患のみならずClade Bによる急性弛緩性麻痺との関連も重要視されているが、近年増加しているClade Dも注視する必要がある。
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