研究課題/領域番号 |
17K09108
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
疫学・予防医学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
吉冨 摩美 京都大学, 医学研究科, 客員研究員 (90769423)
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研究分担者 |
角田 茂 京都大学, 医学研究科, 講師 (60597300)
錦織 達人 京都大学, 医学研究科, 助教 (50815933)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 胃癌 / 高齢者 / 高齢者胃癌 / 長期予後予測 / 腹腔鏡 / ノモグラム / 機械学習 / 手術 / 予後予測 / ロボット手術 / .高齢者胃癌 / 80歳以上 / 長期予後 / フレイル(虚弱) / リスク因子 / 術後合併症予測 |
研究成果の概要 |
複数の医療施設で手術を受けた80歳以上の高齢胃癌患者660人の情報を後ろ向きに、241人のデータを前向きに収集した。12%は軽作業で困難、17%は高度の全身疾患を有していた。35%は既に配偶者と死別/離婚しており、16%が独居であった。6%の患者は何かしらの侵襲的な合併症が発生し、在院死は0.1%であった。3年生存率は63%で、胃癌以外の病気で死亡する患者が全体の42%であった。開腹手術と低侵襲手術で合併症発生率、生存率の比較では有意な差は認めなかった。個別の患者の生存の確率を予測できるノモグラムという統計モデルを開発し、進行度からの予測より良好であった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本邦の80歳以上の人口は、1995年では約520万人であったが、2017年には約1074万人に増加した。また、全国調査によると、胃癌患者も高齢化しており、胃切除を受ける患者の20%前後は80歳以上である。しかし、単施設あたりの患者数は限られており、80歳以上の高齢胃癌患者が有する身体的・社会的特徴、手術成績、長期予後そして低侵襲手術の意義は未だ明らかになっていなかった。本研究結果は、そうした臨床疑問に答え、高齢胃癌患者、家族、外科医が、治療法を選択する際に有用なエビデンスになるものと考えている。また、高齢化が進み、胃癌患者が多い本邦だからこそ、世界に発信できるエビデンスであると考えている。
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