研究課題/領域番号 |
17K09110
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
疫学・予防医学
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研究機関 | 鳥取大学 |
研究代表者 |
河口 剛一郎 鳥取大学, 医学部附属病院, 講師 (10403403)
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研究分担者 |
尾崎 米厚 鳥取大学, 医学部, 教授 (00224212)
八島 一夫 鳥取大学, 医学部, 准教授 (80314590)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 食道癌 / 内視鏡治療 / 予後 / 重複癌 / がん登録 / 早期食道癌 / 内視鏡的治療 / 治癒切除 / 死因 / 予後不良リスク因子 / 死亡リスク因子 / コホート研究 |
研究成果の概要 |
本研究は内視鏡治療をした食道癌症例で、特に根治と診断された患者が、どのような原因で亡くなっているのかを、多施設共同で、後ろ向きと前向きの二つの群で検討するもの。予後調査には「がん登録」を利用して、脱落例がないように工夫した。 後ろ向き検討では研究期間の延長により全症例の5年生存率、死因が判明し、内視鏡治療適応食道癌の5年生存率が約90%であることが判明、内視鏡治療病変による原病死は1例も無く、他臓器癌による死亡と癌以外の併存疾患による死亡がほぼ半分ずつであった。この5年生存率は、胃癌や大腸癌の内視鏡治療の生存率と比べると低く、当初予測していた、他疾患による死亡が多いことが浮き彫りになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、前向き調査の部分や、後ろ向き調査で5年以上経過した症例の死因に於いて、他臓器癌による死亡、特に内視鏡治療絶対適応病変の治療群で肺癌による死亡が多いことが判明した。逆に、相対適応病変であったためにリンパ節再発をCTでサーベイランスしていた症例では、早期に他臓器癌を見つけられ救命されている症例が散見された。また、胃癌や頭頸部癌、食道癌の異時性異所性再発も多く、内視鏡サーベイランスの重要性も改めて実感した。 このことから、食道癌においては内視鏡治療で根治が得られたと判断される症例においても、術後の内視鏡サーベイランスのみならず、CTによるサーベイランスも実行すべきと提言できる。
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