研究課題/領域番号 |
17K09113
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
疫学・予防医学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
平川 洋一郎 九州大学, 大学病院, 助教 (60645638)
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研究分担者 |
二宮 利治 九州大学, 医学研究院, 教授 (30571765)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
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キーワード | 疫学 / 遺伝的リスクスコア / 2型糖尿病発症 / 脂肪酸 / 糖尿病 / 疫学研究 / 危険因子 / 遺伝子 / 脂質 / ゲノム / 社会医学 |
研究成果の概要 |
本研究では、2002年の福岡県久山町のゲノム研究対象者1465名において、84の糖尿病感受性遺伝子を用いた遺伝的リスクスコア(genetic risk score:GRS)を算出し、10年間の糖尿病発症との関係を、Cox比例ハザードモデルを用いて検討した。GRSの上昇と共に、糖尿病発症のハザード比は有意に上昇した。既知の危険因子のみを含むモデルとGRSを加えたモデルで糖尿病発症の予測能を比較したところ、GRSを追加することで、糖尿病発症の予測能は有意に高まった。次に、2002年に脂肪酸を測定した2336名において、血中脂肪酸と糖尿病発症の関係を検討したところ、一定の見解が得られなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の結果から、これまでにゲノムワイド研究において報告された84個の糖尿病感受性遺伝子を用いて作成した遺伝的リスクスコアは、既知の危険因子とは独立した糖尿病発症の有意な危険因子であることが示された。また、既知の危険因子に遺伝的リスクスコアを加えることで、糖尿病発症の予測能が有意に改善した。以上のことから、既知の危険因子に加えて、遺伝的リスクスコアを用いることで、糖尿病発症の高リスク群を早期に精度高く同定し、効率的な糖尿病予防戦略を行うことができると考えられる。
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