研究課題/領域番号 |
17K09115
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
疫学・予防医学
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研究機関 | 佐賀大学 |
研究代表者 |
松本 明子 佐賀大学, 医学部, 講師 (10330979)
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研究分担者 |
島ノ江 千里 佐賀大学, 医学部, 特任准教授 (10734064)
杠 岳文 独立行政法人国立病院機構肥前精神医療センター(臨床研究部), 臨床研究部, 院長 (60182672)
原 俊哉 独立行政法人国立病院機構肥前精神医療センター(臨床研究部), 臨床研究部, 常勤医師 (70274602)
原 めぐみ 佐賀大学, 医学部, 准教授 (90336115)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | ALDH2 / 飲酒関連癌 / 遺伝子多型 / メラノーシス / バイオマーカー / 飲酒 / polymorphism / 癌予防 / ALDH2 polymorphism |
研究成果の概要 |
変異型ALDH2遺伝子(rs671)は東アジア人の約半数が保有し、飲酒関連癌リスクが高い一方肝障害の感受性が低く、従来の血清肝逸脱酵素値に依存した過量飲酒の警告は不適切である。そこで、変異型保有者むけ新規飲酒量マーカー「皮膚メラニン沈着」を提案することを目的に、約千名の成人に対しベースライン調査を実施した。日光曝露スコア等を補正した重回帰分析で、飲酒量とメラニン沈着度は変異型保有者においてのみ正の関連を示した。今後は追跡調査を行い、メラニン沈着と飲酒関連癌の発症の関連を検討する。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
変異型ALDH2は飲酒習慣を抑制するため、日本では飲酒関連疾患が比較的少ない。ところが、飲酒関連癌はほぼ同数発生している。主な理由は、飲酒により発生するアセトアルデヒドの解毒が変異型ALDH2により遅れる事である。医療従事者は肝障害のない飲酒者に「飲酒OK」の判断を伝えてしまいがちだが、変異型ALDH2では血清AST, ALT, γGTPの上昇が少ないため、これに頼った判断は危険である。本研究でより適切なマーカーを示すことは、飲酒関連癌の予防に資する。
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