研究課題/領域番号 |
17K09133
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
疫学・予防医学
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研究機関 | 東邦大学 |
研究代表者 |
金山 明子 東邦大学, 看護学部, 准教授 (90536195)
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研究分担者 |
小林 寅吉 東邦大学, 看護学部, 教授 (10533028)
金坂 伊須萌 東邦大学, 看護学部, 助教 (50758183)
金子 明寛 東海大学, 医学部, 教授 (30185920)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
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キーワード | 黄色ブドウ球菌 / MRSA / 耳ピアス孔 / 鼻腔 / 医療関連感染 / 細菌 |
研究成果の概要 |
看護師の耳ピアス孔非保有耳垂に比べ、耳ピアス孔におけるStaphylococcus aureus(黄色ブドウ球菌)の検出頻度が高かった。一方、看護師以外では、耳ピアス孔の有無によるS. aureusの頻度に差異が見いだせなかった。手指におけるS. aureusの頻度は低く、鼻腔におけるS. aureusの頻度が最も高かった。これらにより、看護師においては、耳ピアス孔がS. aureusのリザーバーとなりうることが推測された。対象者に共通するS. aureusのリザーバーは鼻腔であり、適正な手指衛生により、リザーバー部位からの伝播経路の遮断は可能であることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
看護師においては、耳ピアス孔および鼻腔がS. aureus(黄色ブドウ球菌)のリザーバーとなり、リハビリテーション職者と一般成人は、主に鼻腔がリザーバーとなる。いずれにおいても適正な手指衛生の実施により、手指を介する伝播の機会を低減しうることが示唆された。一般成人においてS. aureusの鼻腔における定着例が約4割認められ、このうちほとんどの例で手指からも同菌種が検出されたことから、医療者の定着例においても同様に手指への鼻腔由来の細菌の定着が想定される。医療機関における感染対策として、適正なタイミングでの手指衛生の重要性を裏付ける科学的根拠となる。
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