研究課題/領域番号 |
17K09165
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
衛生学・公衆衛生学
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研究機関 | 東京慈恵会医科大学 |
研究代表者 |
与五沢 真吾 東京慈恵会医科大学, 医学部, 講師 (70381936)
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研究分担者 |
柳澤 裕之 東京慈恵会医科大学, 医学部, 教授 (10200536)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | ナノ粒子 / 酸化亜鉛 / 皮膚 / 分化 / 金属酸化物 / 産業保健 |
研究成果の概要 |
金属酸化物ナノ粒子は化粧品などに広く利用されているが、一方でその曝露影響も懸念されている。酸化亜鉛ナノ粒子をヒト皮膚角化細胞HaCaTに曝露させた際、細胞が放出するエクソソームを解析すると、通常より粒径の小さくなること、細胞が分化していることを示唆する分化型ケラチンが含まれることを見出した。そこで酸化亜鉛ナノ粒子による分化誘導ついて調べると、インボルクリン等の分化マーカーの発現増加が確認され分化が促進されること、分化がPI3K/Akt経路依存的であること、細胞老化も誘導していることが判明した。また、エクソソームが細胞移動能に及ぼす影響が細胞間で異なる可能性も見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
酸化亜鉛ナノ粒子に曝露された細胞が通常とは異なるエクソソームを放出していることが判明した。またエクソソームの解析を通じて、酸化亜鉛ナノ粒子に曝露された細胞が分化することも判明した。細胞の局所的な分化誘導は皮膚の恒常性、バリア機能に影響する可能性もあるが、塗布する場合は、既に分化の進行した最外層の細胞に浸透するだけなので悪影響は少ないと考えられ、むしろその中で浸透した細胞におけるインボルクリン産生増加により、皮膚バリア機能が向上する可能性も考えられる。
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