研究課題/領域番号 |
17K09170
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
衛生学・公衆衛生学
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研究機関 | 川崎医科大学 |
研究代表者 |
内藤 忠相 川崎医科大学, 医学部, 講師 (50455937)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | インフルエンザウイルス / ワクチン開発 / 抗原変異 / ウイルスポリメラーゼ / 遺伝子変異 / 免疫逃避 / ウイルスライブラリー / ウイルス進化 / ウィルス / 感染症 / 免疫学 / 衛生 |
研究成果の概要 |
インフルエンザワクチン接種に用いられている不活化スプリットワクチンの問題点の1つとして、自然界で頻繁に起きるウイルス変異によりワクチン株と市中流行株との間で抗原性が一致せず、ワクチン効果が十分に発揮できない場合がある。そのリスクを低減させるため、世界で初めて単離した「低忠実性ポリメラーゼ導入ウイルス」を応用して、将来流行が想定される抗原変異株を事前に単離し、ワクチン開発に資するウイルス性状解析を試みた。その結果、市中流行株の主要抗原に由来する変異ウイルスライブラリーの作出が可能となり、迅速かつ高率に新規抗原変異株を単離できるスクリーニングシステムを確立した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ワクチン製造株の選定条件として、①ウイルス増幅時に抗原部位に変異が導入されず、②ウイルスが高増殖性であり、③ウイルス抗原蛋白質(ヘマグルチニン)が高収率で精製できる必要がある。新規抗原変異株の出現後に、以上の条件を備えたウイルス株を速やかに単離して次シーズンのワクチン製造に間に合わせるのは困難である。本研究により、単離した抗原変異株のウイルス学的特徴と将来的なウイルス進化の方向性を事前に把握できれば、新規抗原変異株の出現時において迅速なワクチン開発が可能になる。さらに、その情報をもとに「未来流行株」に対するワクチン製造プロトコルを確立することが可能になる。
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