研究課題/領域番号 |
17K09177
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
衛生学・公衆衛生学
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研究機関 | 産業医科大学 |
研究代表者 |
和泉 弘人 産業医科大学, 産業生態科学研究所, 准教授 (50289576)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | ナノ材料 / 気管内投与 / 持続炎症 / エクソソーム / microRNA / 機械学習 / CT検査 / 実験動物 / 肺炎症 / 肺腫瘍 / 有害性評価 / マイクロアレイ / 3DマイクロX線CT検査 / miRNA / 肺 / 3D マイクロX 線CT 検査 |
研究成果の概要 |
工業用ナノ材料の有害性を評価することは、労働者が安心・安全に作業するために重要である。本研究では、実験動物の犠牲を最小限に抑え、肺腫瘍の発生前に見られる持続炎症を予測するシステムの開発を試みた。ナノ材料を気管内投与したラット肺のCT画像を定期的に撮影することで炎症と腫瘍発生が評価できることが示唆された。また、尾静脈中のエクソソームに含まれるmicroRNAの発現プロファイルを使った機械学習は持続炎症を投与後1ヶ月で予測できる可能性を示した。これらの結果から、実験動物の犠牲を最小限に抑えたCT検査とエクソソーム内包microRNA解析はナノ材料による有害性の評価と予測に貢献できる可能性がある。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
技術革新に伴い様々なナノ材料が開発され、多くは肺への有害性が不明のまま使用されているのが現状である。労働者が安心して作業するにはナノ材料の有害性を評価して適切に使用することが必要である。ナノ材料の有害性評価においては現在でも動物実験が主流であるが、動物愛護の観点から実験動物を使う場合には犠牲を最小限に抑えることが求められる。本研究の学術的意義は、実験動物を定期的にCT撮影することで肺の炎症や腫瘍発生を評価できること、採取した血液を解析することで持続炎症を予測できることにある。社会的意義は、これらの解析が少数の実験動物で実施できること、これらの成果は労働者の安全に貢献できることにある。
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